突然ですが、皆さんは山奥で静かに蕎麦を味わったことはありますか? 笑
山の中で自然を感じながら無心にそばを食べる。
想像しただけでテンション上がってきますよね!
少し前にテレ東の「ナゼそこ?」で、和歌山の秘境集落に移住してきた家族として蕎麦屋が紹介されており、ちょっと気になったので行ってきました!
今回は秘境エリアに佇む蕎麦屋、「拝庵」について紹介したいと思います。
まずは紀伊半島を目指します。
拝庵は観光地として有名な熊野本宮から車で15分程度のところに位置します。
このエリアは交通の便が悪く、東京からだと飛行機で白浜空港にワープするという手段が使えるものの、白浜からのアクセスも決して良くありません。名古屋・大阪からも直線ルートで行ける訳ではなく、いずれからもアクセスに相当な時間を要するエリア。要するに、不便な場所なんです。
熊野本宮へ行くのも大変なのですが、そこから更に、秘境で有名な奈良県十津川村へ通じる道を10分程度走ると、写真のような看板が見えてきます。
普通に運転していたら見逃してしまいそうな小さな看板が、拝庵の存在を知らせます。実際に行かれる際は、看板を探すというより、この青い倉庫?を探す方が良さそう。
この看板のところから細い道に入り、住宅街(というより小さな集落)を通り抜けます。
細い道をしばらく進むと、次の看板を発見。
普通に誰かの家に辿り着いてしまいそうな雰囲気ですが、ひとまず進みます。
小さな不安と大きな期待を胸に進んでいくと・・・
かなり広い駐車場があります。
もともと熊野へ来る観光客には有名だったのか、それともテレビに出たことで一気に知名度が増したのか、或いはその両方かもしれませんが、秘境地帯には似つかわしくない大きな駐車スペースがあります。
基本的にここへは車でしかアクセスできないので、繁忙期でも安心ですね。
ここまでくればゴールは目前☆
矢印の方向へ坂道を登って行きます。
坂道を登ったところに、ついに入口を発見!
もう、この時点ですでに美味しそう 笑
手作り感のある看板から、色々とこだわりのありそうな雰囲気を感じます。
ゴールは目前。家を出てからここまでの道のりは長かったぁ~😂と感慨に浸りながら石段を登って行きます。
石段を登りきったところでついにお店に到着!
感動のあまりお店の外観を撮るの忘れました! 笑
お店は民家のような建物。入ると、店内は思っていたよりも広く、座席は1階と2階に分かれていました。
今回は2階席を案内して頂きました。
なんとなく親戚の家に遊びに来たような感覚。初めてなのに懐かしい、といった感じ。
そう、拝庵のご主人は山伏なんです。山伏と生活を両立するために、この場所への移住を決めたそうで、ただものでは無いですね。自分もいつか、そんな思い切った行動をとりたい。
せっかく山に来たんだから山菜そば食べたいなぁと思っていたら、しっかりメニューにありました!
メニューはその時々で変わるようなので、訪問する時期によって、何を食べられるのかはお楽しみ。
さて、前置きが長くなりましたが、いざ実食!
待つこと数分、お楽しみの山伏そばが登場です。
蕎麦は「山伏そば」と「普通のそば」の2種類あるのですが、山伏そばは地元のそば粉を使っているようです。
まずはそのままで。次に塩、そのあとに大根おろし汁。そして、その汁に自家製味噌をといて食べると良いとのこと。
麺は太めでしっかり。手打ち、石臼挽きの十割そば。口に入れると、しっかり蕎麦を感じられます。
なんとなく無骨というか、素材を感じられる麺です。
せっかくなので普通の蕎麦も注文。こちらは地元産のそば粉ではない模様で、麺は細目。
こちらもすごく美味しいのですが、普通に知っている美味しい蕎麦といった感じ。
好みの分かれるところでしょうが、自分は山伏そばの無骨さが好き。
そして、お待ちかねの山菜の天ぷら。
山菜は地元産のこだわり野菜。
素材の味が損なわれない薄い衣で、最高に美味しい!
塩がよく合う天ぷらでした☆
山菜たちはお店横の畑で、ご主人自ら育てており、注文が入ってから素材を採りに行くんですよ!とご主人が教えてくれました。
つまり↑の山菜天ぷらは「本当の意味での」採りたて野菜。自分の目の届く範囲の素材を使った食事。普段なかなか味わえませんよね。
お腹空いてたのでそばがきも注文。もちろん、山伏そばのそばがき。
そばがきは麺よりも一層そばを濃厚に感じることが出来、蕎麦好きにはたまりません!
〆はさつまいものチーズケーキ。
濃厚だけどさっぱりしていて、美味しかったです!抹茶とのセットもあるみたいですよ。
拝庵での食事は随所に店主のこだわりが感じられ、一見質素なのですが、非常に大満足な食事となりました。
ごちそうさまでした!!!
次回は、この拝庵からは比較的アクセスが良く、和歌山県の南部でこだわりを持ったイタリア人オーナーが営むゲストハウスをご紹介!
このオーナーもただ者じゃありませんよ↓ 笑